道央中核地域自動車産業等人材養成等事業
第2回鋳造技術高度化研修会
会 議 名 第2回鋳造技術高度化研修会
開 催 日 時平成22年9月15日(水) 13時30分〜17時
開 催 場 所道立道民活動センター 10階 1010会議室
 (札幌市中央区北2条西7丁目 電話;011-204-5100)
参 加 人 数 30 名 (企業;13社、団体;4機関)
内   容 技術講演会
・開会の辞 司会;道総研工業試験場 戸羽 篤也(製造技術G主査)
・挨 拶 道総研工業試験場 製品技術部長 鎌田 英博
 講演に先立ち、主催者側から道総研工業試験場・製品技術部の鎌田部長から、時節の経済状況に触れつつ、研修会が産業の基礎となる鋳造業界における技術進展と活性化につながることを期待する挨拶があった。

・講 演 演題;「歴史に学ぶ鋳造技術の最新の進歩」
 講師;中江 秀雄 (早稲田大学材料技術研究所 教授)
@鋳造技術の歴史
 始めに「鋳造」の定義や製造・加工プロセスにおける位置づけなどの視点から鋳造法の優位性と欠点を確認したうえで、鋳造技術の歴史的な進展の経緯を、国内外で発見された鋳物やそれらを造るための型づくり技術などの事例を通しての解説的な説明があった。
 特に、文明発祥の地とされるエジプト、メソポタミア、中国などで発見された鋳物、鋳型の写真を示しながら、当時すでに極めて高い水準の鋳造技術があったことが強調された。国内の鋳物製造技術について貨幣や大砲の鋳造や大仏の建立などの事例などを通して中世のわが国における鋳造技法の紹介に引き続き、現在の大型鋳造品や複雑形状の鋳物の製造や複合化技術の動向が紹介された。
A新しい鋳造技術
 鋳造における技術革新の事例として、タービンブレードや排気系自動車部品などの高耐熱性鋳物製品、複雑形状鋳物の一体化技術、金属と異種材料との接合・複合化技術、RP技法を利用した鋳型製作技術、5軸加工法によるワックス模型切削技術、発泡消失模型製作技術などについて詳しい解説があり、さらに講師らが取り組んだ技術開発課題のなかから、耐熱性微粉を含むスラリーをマイクロノズルから射出して立体を形成する研究成果の紹介があった。
 最後に、単品物、複雑物、複合材料、機能材料を造り出す技術としての鋳造技術の発展と、それを担う技術者の成長に期待を寄せて講演を締めくくった。

・質疑応答
 質疑は講演中も随時交わされ、古代の鋳物づくり技術の水準や資材やエネルギー調達方法、特殊な鋳型や中子の製作技術、リサイクル材料としての今後の鋳物需要の考え方、デジタル技術応用の進展などについて質疑応答があった。

・閉会の辞
 講師への謝意を表し、本講演会を終了した。
そ の 他  本研修会は、(社)日本鋳造工学会北海道支部の後援を得て開催した。
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