(社)日本鋳造工学会 北海道支部
インフォメーション 2012
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第7回非鉄鋳物の高度化技術研究会 〜 第4回鋳造技術高度化研修会
 第7回研究会は、道央中核地域自動車産業等人材養成等事業による本年度の第3回鋳造技術高度化研修会との共催開催で、平成25年 2月26日(火)午後13時30分から北海道民活動センター(かでる27/札幌市)の940会議室で開催されました。
 講演に先立ち、柴田義光 主査(苫小牧市テクノセンター)から挨拶があり、講師として招いた小綿氏に謝辞を述べるとともに、機器分析法のノウハウを学ぶことにより、さらなる鋳造品の品質向上の手段として活用されることに期待を寄せました。

柴田主査があいさつ
 研究会は、講師に小綿 利憲 (岩手大学)を招いて、「鋳鉄の材質評価方法とEPMAによる鋳造欠陥解析例」と題して講演を行いました。
 はじめに、鋳鉄の材質制御技術に関して、平衡状態図にみる凝固形態の違いに起因する黒鉛とセメンタイトの晶出機構を説明し、一般のねずみ鋳鉄品における黒鉛晶出を促進するためのいくつかのポイントとして、冷却速度、合金添加、接種処理の視点から解説がありました。
 また、鋳鉄の代表的な組織として、黒鉛、フェライト、パーライト、レデブライト等についてその形態や特徴などの説明があり、鋳鉄の材質の特徴およびその評価法について説明がありました。
 次に、鋳物の材質分析法として、発光分光分析法、炭素および硫黄の燃焼分析法、蛍光X線分析法、SEM、EPMA法について、その定性分析および定量分析技法の原理と分析装置の仕組み、分析能力の特長などの解説があり、さらにこれらを利用する際の注意点が紹介されました。
 最後に、岩手大学で取り組んだ事例からEPMAを活用した高機能鋳鉄の開発に関する研究内容と成果が紹介され、機器分析法を利用した新たな製品開発への応用の可能性を示唆しました。
 質疑応答では、鋳鉄の材質評価に関してブリネル硬さ引張強度や伸びを推定する方法、接種の方法とその効果、岩手大学で取り組んだ材質判定システムとその利用例などについて質疑応答が交わされました。

講演する小綿氏

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