(社)日本鋳造工学会 北海道支部
インフォメーション 2012
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第3回鋳造技術研究会 〜 第3回鋳造技術高度化研修会
 第3回研究会は、道央中核地域自動車産業等人材養成等事業による本年度の第3回鋳造技術高度化研修会との共催開催で、平成25年 1月25日(金)午後13時30分から北海道民活動センター(かでる27/札幌市)の110会議室で開催されました。
 講演会開催に先立ち、研究会主査の長船康裕(室蘭工業大学)から講師として招いた木下氏の紹介があり、併せて今回の講演会を開催するに当たり日常的に知っているようで普段あまり学習することのない塗装技術について取り上げた経緯と、この講演会で学んだことを今後の鋳造品の付加価値向上に活かされることを期待しつつ挨拶がありました。

長船主査があいさつ
 研究会は、講師に木下 稔夫 (東京都立産業技術研究センター)を招いて、「表面処理における工業塗装の基礎技術」と題して講演を行いました。
 はじめに、東京都立産業研究センターの概要紹介があった後、表面処理および塗装の概要が紹介され、塗装の目的、方法、分類、塗膜の役割について説明がありました。引き続き、塗装法の工程に沿って前処理、塗料調整(調食・調合)、塗布、乾燥などの各工程について目的、種類・分類、およびそれらの特徴など詳細な説明がありました。また、塗布の方法の中でスプレー塗装に関して、利用するスプレーガンの構造を示しながらその調整方法などの説明がありました。
 次に、塗料の試験について評価方法に関する留意点を説明した後、塗料の粘性試験法、膜厚計測法、視覚(色)特性および光沢度評価法、塗膜硬さ試験法、付着性試験法、耐衝撃性試験法、耐変形性試験法、耐摩耗性試験法、耐液体性および耐候性試験法、耐腐食性試験法などについて詳細な解説がありました。これに関連して、塗装設計の考え方として塗装要因図や具体的な事例を示しながら塗装仕様書の作成に関する注意項目の説明がありました。
 さらに、塗装の欠陥とその対策についてその原因分析手法の概要を示した後、鋳物製品も含めていくつかの欠陥事例とその対策法の紹介がありました。
 質疑応答では、機能性被膜の形成に関連して磁性や離型性を付与する塗装方法、前処理方法に関する分類の詳細、用途に適した塗料の選択方法、粉体塗装におけるヒーターの選定、塗膜観察時の試料調整方法などについて質疑応答が交わされました。

講演する木下氏

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