(社)日本鋳造工学会 北海道支部
インフォメーション 2011
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第5回非鉄鋳物の高度化技術研究会 〜 第4回鋳造技術高度化研修会
 第5回非鉄鋳物の高度化技術研究会が、道央中核地域自動車産業等人材養成等事業による本年度の第4回鋳造技術高度化研修会との共催開催で、平成23年12月21日午後13時30分から道民活動センター(かでる2・7 札幌市)920会議室で開催されました。
 講演会開催に先立って、戸羽篤也(道総研工業試験場 製品技術部主査)から、今回招聘した講師の佐藤健二氏の紹介とともに、今回の講演内容の概要説明がありました。
 その後、「鋳物の表面欠陥と表権処理した鋳造品の欠陥解析事例」と題して約3時間にわたり佐藤健二 (東京都立産業技術研究センター)の講演がありました。
 講演は「鋳物欠陥の概説」と「欠陥解析事例紹介」の二部構成とし、初めに鋳物の欠陥の種類とその原因について解説的な講演が行われました。
 冒頭、鋳造品の生産動向に触れつつ、特にアルミダイカスト製品が自動車産業に強く依存している傾向などが紹介された。次に鋳造欠陥を分類し、湯廻り不良、吹かれ・ブローホール、引け巣、ガス欠陥、割れ、偏析、押し割れの欠陥事例を紹介しながらその発生原因について詳しく説明されました。次に、押し湯と冷し金の効果について解説があり、押し湯の径や高さが給湯効果の範囲に影響を及ぼすメカニズムと端面や複数の押し湯があるときの配置方法など方案設計法に関する考え方の説明がありました。
 引き続き、主にダイカストの表面処理に関する欠陥解析事例をもとに、アルマイト処理における色むら、めっき処理における微小突起や膨れ、塗装処理におけるクレータ状や線状の表面欠陥、ブラスト処理で生じた縞状の皺などの欠陥に対して、それらの原因究明に関わる講師自身の考察に基づいて欠陥解析例が紹介されました。

講演会の様子
 講演後、ガス欠陥の起因となるガス成分と材種による違い、溶湯中の脱ガス処理法のメカニズム、化学成分と欠陥発生との関係性、電触と錆の発生、塗装の前処理とその定量的判定法などについて質疑が交わされました。
 最後に講師への謝意を表し、本講演会を終了しました。

講演する佐藤氏

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