(社)日本鋳造工学会 北海道支部
インフォメーション 2011
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第19回鋳造技術研究会
 第19回鋳造技術研究会が平成23年11月24日(木)午後1時30分から、北海道総研工業試験場(札幌市)の研修室および鋳造工場で、7社18名の参加を得て行われました。
 はじめに、北海道総研工業試験場の戸羽主査(道総研 工業試験場)から、第3回研修会の開催日程が諸般の事情により当初予定より遅れた事情説明も含めて、本年のスケジュールの再確認と、今回の研修会の概要の紹介がありました。
 引き続いて、本年の研修会課題である「鋳ぐるみ接合」について具体的な実験方法の説明がありました。鋳ぐるみに用いる溶湯材料は球状黒鉛鋳鉄(FCD450相当)と、高合金鋳鉄(C;2.8%、Cr;27%)の2種類とし、被接合材は外径φ50.8mmのステンレス鋼管(肉厚;1.5mm、3.0mm)と炭素鋼管(肉厚;3.5mm、5.0mm)を鋳型の中に中子として設置して溶湯を鋳込む方法で鋳造実験を実施する旨が説明されました。また、接合性の良化に寄与する自溶合金の塗布について、その目的と試験片への塗布方法、塗布位置が説明されました。

研究会の様子
 その後、会場を工業試験場の鋳造工場に移動して鋳造実験を行いました。用意した木型により、珪砂にCO2ガス硬化型のアルカリフェノール樹脂を混練した砂を金枠に投入し、CO2ガスを通気して造型し、中に鋼管を中子として設置して鋳型を用意しました。溶湯は、最初に球状黒鉛鋳鉄を高周波誘導炉で溶解し、用意した鋳型に鋳造した後、再度鋳型造型と並行して高合金鋳鉄を同様に溶解して次の鋳造に備えました。鋳造後、型ばらしして取り出した鋳物の外観を観察しながら、打診等により接合状態を推測しました。
 今回の鋳造実験で製作した試験片は、この後、試料の切り出しと組織観察を行い、試験結果を取りまとめたところで改めて研究会の日程を検討することとしました。次々回の研究会では、鋳造試験で得た試験片の外観検査、接合状態の観察、組織観察写真の検証等を行うこととし、年明け1月末から2月中旬の日程で研究会を設定することを申し合わせました。
 併せて、次回の研修会は技術講演会とし、道外から講師を招いてアルミ鋳物・ダイカストの表面欠陥や表面処理欠陥の事例などをテーマにして12月中旬に開催する予定であることが報告されました。

鋳造工場での鋳ぐるみ実験
 ※ 本研修会は、平成23年度第3回鋳造技術高度化研修会と共催で実施しました。

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