(社)日本鋳造工学会 北海道支部
インフォメーション 2010
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第4回鋳造技術高度化研修会
 道央中核地域自動車産業等人材養成等事業による本年度の第4回鋳造技術高度化研修会が、平成22年11月12日午後13時30分から道民活動センター(かでる2・7 札幌市)920会議室で開催されました。
 講演に先立って、戸羽篤也(道総研工業試験場 製品技術部主査)から、今回の講演会の趣旨説明を含めて挨拶があり、併せて講師の紹介がありました。
 本研修会は、菅野 利猛 (竃リ村鋳造所 開発部長)を講師に迎え、これまでの研究事例を交えながら鋳鉄の材質管理、IT技法の活用、鋳造の歴史と今後の展開の3つのテーマで講演が行われました。
@鋳鉄の物性と機械的性質
 始めに、普通鋳鉄と球状黒鉛鋳鉄の組織、機械的性質、硬さ、弾性率、減衰能、疲労強度、熱伝導特性、化学組成などの相関関係について詳細なデータを示しながら解説がありました。特に、炭素量と引張強度、MnおよびS量が及ぼす機械的性質への影響など、興味深い試験結果が紹介されました。
AITを基軸としたフルモールド鋳造法の事例
 3次元形状データを活用した鋳物製造プロセスに関する取り組み事例として、鋳物製品の3D−CADモデリングデータによる情報の共有化、鋳型の分割、模型の切削、鋳型制作、鋳物製作、形状・寸法検査、湯流れ・凝固解析などに応用した事例紹介がありました。
B反射炉における大砲鋳造法から見た鋳物の歴史と技術
 鋳造技術や鋳鉄鋳物製造技術の歴史を振り返りながら、韮山の反射炉の復元と大砲の製造に携わった経緯、大砲製造に関わる鋳造技術が紹介されました。併せて、鋳鉄鋳物の未開発技術分野について所見が述べられ、今後の取り組みに期待を寄せました。
 講演の内容に関して、黒鉛化率の考え方、Mn量、S量が機械的性質に影響するメカニズム、湯流れ解析のパラメータ設定などの鋳造技術に関わる質疑のほか、大砲の製造に関する質疑応答が交わされました。

菅野氏の講演の様子

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