(社)日本鋳造工学会 北海道支部
インフォメーション 2010
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第2回鋳造技術高度化研修会
 道央中核地域自動車産業等人材養成等事業による本年度の第2回鋳造技術高度化研修会が、平成22年9月15日午後13時30分から道民活動センター(かでる2・7 札幌市)1010会議室で開催されました。
 研修会は、中江 秀雄 (早稲田大学材料技術研究所 教授)を講師に迎え、「歴史に学ぶ鋳造技術の最新の進歩」と題して、古代から現代に至る鋳物づくりの歴史や、鋳造法の特徴を踏まえつつ、これからの鋳造技術の進展について約3時間にわたって講演が行われました。
 始めに「鋳造」の定義や製造・加工プロセスにおける位置づけなどの視点から鋳造法の優位性と欠点を確認し、国内外で発見された鋳物やそれらを造るための型づくり技術などの事例を通して鋳造技術の歴史的な進展の経緯が解説的に説明されました。
 特に、文明発祥の地とされるエジプト、メソポタミア、中国などで発見された鋳物、鋳型の写真を示しながら、当時すでに極めて高い水準の鋳造技術があったことが強調されるとともに、国内の鋳物製造技術についても貨幣や大砲の鋳造や大仏の建立などの事例などを通して中世のわが国における鋳造技法が紹介され、引き続いて現在の大型鋳造品や複雑形状の鋳物の製造や複合化技術の動向が紹介されました。
 さらに、鋳造における技術革新の事例として、タービンブレードや排気系自動車部品などの高耐熱性鋳物製品、複雑形状鋳物の一体化技術、金属と異種材料との接合・複合化技術、RP技法を利用した鋳型製作技術、5軸加工法によるワックス模型切削技術、発泡消失模型製作技術などについて、講師らが取り組んだ技術開発課題の紹介も含めて詳しい解説がありました。
 最後に、単品物、複雑物、複合材料、機能材料を造り出す技術としての鋳造技術の発展と、それを担う技術者の成長に期待を寄せて講演が締めくくられました。
 講演中、随所で質疑が交わされ、古代の鋳物づくり技術の水準や資材やエネルギー調達方法、特殊な鋳型や中子の製作技術、リサイクル材料としての今後の鋳物需要の考え方、デジタル技術応用の進展などについて質疑応答が行われました。

中江氏の講演の様子

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