(社)日本鋳造工学会 北海道支部
インフォメーション 2009
前へ次へインフォメーションのトップへ
第7回鋳造技術高度化研修会
 道央中核地域自動車産業等人材養成等事業による本年度の第7回鋳造技術高度化研修会が、平成22年3月3日午後13時30分から道民活動センター(かでる2・7 札幌市)110会議室で開催されました。
 講演に先立ち、主催者側から司会進行を務める戸羽篤也(北海道立工業試験場 製造技術科長)から、今回の講演会を今年一年間で取り組んで来た研修会の締めくくりと位置づけたいとの意義を説明された後、講演会の式次第と講師の紹介を含めて挨拶がありました。
 講演は、講師に瀬ヶ沼 茂行 (茨城日立情報サービス梶jを迎え、2部に分けて行われました。第1部の講演は、「ADSTEFAN活用事例紹介」と題して、鋳造CAEシステムの概要と、ADSTEFANの主な機能についての説明に引き続いて、鋳造CAEシステム(ADSTEFAN)による鋳鉄製産業機械部品、アルミダイカスト製品の引け巣欠陥対策、鋳造方案設計への活用事例が紹介されました。
 次に、鋳造解析の利用事例として、白井雅人(岩見沢鋳物梶jから、鋳造解析事例の対象に選んだ鋳鉄製農機具部品に生じる内部引け巣欠陥とその対策として検討している鋳造方案について紹介があり、引き続いて道立工試で解析した結果をもとに改善の可能性について解説がありました。
 引き続いて、「伝熱計算における境界条件の絞込み」と題し、戸羽篤也(道立工業試験場)から、鋳造時の温度計測試験結果と凝固解析結果の合わせ込みによって凝固解析計算の境界条件となる鋳型の比熱および熱伝導率、鋳物と鋳型の熱伝達率(熱抵抗)などの数値を得る手法について報告がありました。
 講演の第2部は、瀬ヶ沼 茂行から「ADSTEFANの開発動向」と題して、ADSTEFANの現行バージョンで取り入れられた新たな機能と、まもなくリリースされるVer.12、平成23年以降にリリースが予定されているVer.13で搭載が検討されている主な機能についての説明がありました。
 講演後の質疑応答では、欠陥予測に用いられる一般的な判定基準、鋳鉄鋳物で黒鉛晶出に伴う体積膨張による鋳型硬度と引け巣欠陥の関係性を鋳造解析で取り扱う方法などについて質疑が交わされました。

講演会の様子

前へ次へインフォメーションのトップへ