(社)日本鋳造工学会 北海道支部
インフォメーション 2009
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第14回鋳造技術研究会(CADセミナー)
 第14回鋳造技術研究会が平成22年1月27日(水)午後1時30分から、道立工業試験場の602号会議室で、6社1機関12名の参加を得て行われました。
 研究会に先立って、戸羽主査(道立工試)から挨拶があり、併せて今回の研修内容の概略が説明されました。
 始めに、技術研修@(伝熱解析の境界条件)として、戸羽主査から、鋳造凝固解析の伝熱計算に用いる境界条件および物性データの設定手法について解説が行われました。
 はじめに、前々回の研修会の時に実施した鋳造・温度計測実験の結果について、鋳物内部、鋳物表面、鋳型表面、鋳型内部に設置した熱電対で計測した鋳造後の温度変化の様子やその特徴などが説明されました。
 引き続き、前々回の研修時に示したADSTEFANによる解析結果と今回の温度計測結果を付き合わせ、両者の定性的な比較および定量的な比較を行いながら、解析結果と実測値の違いを把握するとともに、その原因を特に計算条件として与える境界条件や鋳型の物性値の点から考察が行われました。
 さらに、鋳物と鋳型との熱伝達係数(熱抵抗)や鋳型の比熱、熱伝導率を変えて計算した場合の解析結果の違いなどを示しながら、伝熱計算におけるこれら解析条件が与える計算結果への影響について伝熱学の基礎理論に基づいて解説が行われました。
 続いて、技術研修A(事例紹介)として、日詰工業鰍フ駒形氏から、これまで製造した鋳物製品の中から引け巣欠陥が発生して対策を講じている事例を選んで凝固解析を行った結果について紹介がありました。
 はじめに駒形氏から、事例として取り上げた製品の形状、現行の鋳造方案、引け巣の発生状況などを実物を示しながらの紹介と、その後の対策等について説明がありあした。
 その後、戸羽主査(道立工試)から、この事例についてADSTEFANを用いて現行方案による凝固解析結果が示され、最終凝固部や引け巣発生危険領域の表示などを用いて、実際の引け巣発生部位との関連性について解説がありました。
 これに付随して、引け巣対策の目的で押し湯を設置した場合の凝固解析結果が示され、現時点において同工場で採られている対策方法と、併せてその改善効果に関する考察が行われました。

研究会の様子
 ※ 本研修会は、第6回鋳造技術高度化研修会と共催で実施しました。

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