(社)日本鋳造工学会 北海道支部
インフォメーション 2009
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第13回鋳造技術研究会(CADセミナー)
 第13回鋳造技術研究会が平成21年10月21日(水)午後1時30分から、道立工業試験場の602号会議室で、5社2機関9名の参加を得て行われました。
 研究会に先立って、戸羽主査(道立工試)から挨拶があり、併せて今回の研修内容の概略が説明されました。
 始めに、技術研修@(温度計測実験)として、戸羽主査から、鋳造解析における湯流れ・凝固に伴う熱の移動量を特定するための手段として実施される温度計測実験の目的およびその理論的背景、特に鋳物と鋳型の熱伝達係数や使用する鋳型の熱伝導率といった鋳造解析の解析精度を担保するために実計測に基づくこれらの数値を得ることの重要性が説明されました。併せて、今回行う鋳造実験における温度測定条件などの説明の後、同工業試験場内の鋳造実験室に移動して実験を行いました。
 鋳造実験は、約75W×50H×300Lmmサイズのブロック状試験片を用い、その上面鋳造付近に熱電対を設置した鋳型を製作し、約1,350℃の注湯温度で普通鋳鉄溶湯を鋳造して、そのときの温度計測データをデータロガーに記録しました。
 参加者は、鋳型の作製、熱電対の設置、鋳鉄溶解および鋳造の一連の作業に立ち会うとともに、データロガーに記録・表示される温度計測値の変化の様子を確認しました。
 実験終了後、鋳造試験で気づいたことや温度計測を行う上で注意すべき事項などについて意見交換をおこないました。また、予めこのモデルを用いてADSTEFANで解析した結果をもとに得られた冷却曲線が示され、今回採取した計測データとの突き合せを行って、次回の研修会の折に報告することとしました。

鋳造実験の様子
 続いて、技術研修A(事例紹介)として、鶴巻工業鰍フ沖崎から、自社で製造している鋳物の中から湯周り不良の発生しやすい製品を選んで3次元形状データのモデリングを行い、これをもとに湯流れ解析を行った結果について紹介がありました。
 はじめに沖崎氏から、対象製品の寸法や特徴、現状の鋳造方案、発生しやすい不良の位置などについて説明があり、引き続いて戸羽主査から、ADSTEFANで熱移動を伴う湯流れ解析を行った結果が示されました。
 その後、解析結果と不良発生の因果関係や不良対策法などについて意見交換を行い、沖崎氏からこれらの議論を参考に鶴巻工業叶サ造部に持ち帰って今後の対応を検討したい旨が述べられました。
 最後に、次回以降の予定として第5回鋳造技術高度化研修会は12月2日に講演会を予定されているため、次回の研修会は平成22年1月を目途に開催することとし、それまでに各社の鋳造解析事例を持ち寄ることを申し合わせました。

事例発表の様子
 ※ 本研修会は、第4回鋳造技術高度化研修会と共催で実施しました。

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