(社)日本鋳造工学会 北海道支部
インフォメーション 2009
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第12回鋳造技術研究会(CADセミナー)
 第12回鋳造技術研究会が平成21年9月17日(木)午後1時30分から、道立工業試験場の602号会議室で、4社9名の参加を得て行われました。
 研究会に先立って、戸羽主査(道立工試)から挨拶があり、併せて今回の研修内容の概略が説明されました。
 始めに、技術研修@(鋳造凝固解析)として、戸羽主査から鋳造工程における鋳造CAEの位置づけと利用目的、期待される効果、鋳造の凝固過程を数値計算で解析するための理論的な裏付けなどの解説があった後、具体的な事例を示しながらADSTEFAN Ver.11による凝固シミュレーション解析結果の評価法の説明がありました。
 引き続き、直交差分計算に基づく鋳造解析の利用テクニックとして、解析計算の精度と計算時間に及ぼす要素分割方法の影響について、要素サイズと要素数およびタイムステップとの関係から説明があり、要素サイズを2割程度大きくすることで要素数減少とタイムステップの増大の相乗効果で計算時間を半減させることができることなどが具体的なデータをもとに示されました。また、数値計算で与える様々なパラメータは実際には多様に変化する物理量の代表値を与える場合が多く、解析結果の誤差要因としてこれらの影響を考慮すべきことなどについて説明がありました。
 続いて、技術研修A(構造解析)として、同じく道立工業試験場の戸羽から、SolidWorksのアドオン機能として組み込まれた構造解析モジュールについて、簡単な構造モデルを使って拘束条件や荷重条件の与え方、材質の指定、材料物性パラメータの設定方法などの解説と、解析結果の表示例とその評価方法について説明がありました。
 次に、「日鋼デザイン鰍フ提供技術」と題して、日鋼デザイン鰍フ高見 諭 から技術紹介がありました。同社の会社概要紹介の後、同社の提供技術として、3D-CADによる鋳物製品形状のモデリング、NC加工データの作成、非接触3次元形状計測などの説明がありました。
 特に、類似した形状のモデリングの際に3D−CADとスプレッドシートを連動させて数値入力で自動的に形状データを修正する技法や、鋳型作りに用いられる木型の製造技法などに関連して興味深い技術内容が紹介されました。
 最後に、次回の研究会では凝固解析の解析条件で鋳型の熱伝導率や鋳物との熱伝達率を決めるのに必要となる温度計測試験を行うことを申し合わせました。
 ※ 本研修会は、第3回鋳造技術高度化研修会と共催で実施しました。

研究会の様子

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