(社)日本鋳造工学会 北海道支部
インフォメーション 2008
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第4回鋳造技術高度化研修会
 道央中核地域自動車産業等人材養成等事業による第4回鋳造技術高度化研修会が、平成21年3月18日午後13時30分から道民活動センター(かでる2・7 札幌市)1040会議室で開催されました。
 研修会の講演に先立ち、鴨田秀一氏(北海道立工業試験場 技術支援センター所長)から主催者側を代表し、製造業を取り巻く背景と研修会のもつ意義について触れながら北海道鋳造技術の向上に期待を込めての挨拶がありました。また、今回の研修会では野口氏の講演に加えて、(社)日本鋳造工学会北海道支部等の協力を得て堀川氏の講演も併せて行うことになったことが紹介されました。
 研修会は、はじめに野口 徹(工学博士/北海道大学客員教授)が、「鋳物の欠陥の影響度評価 ――危険な欠陥と無害な欠陥――」と題して、応力集中や亀裂の伝播などに関する破壊力学の基礎的な考え方や、材料の内部欠陥(亀裂)の場所と大きさ、その部位に作用する応力の状態などの条件下における欠陥の有害性の判断基準について講演がありました。講演の中では、脆性材料と延性を持つ材料の場合で破壊に至るメカニズムの違いを、紙やビニルシートを使った実験を交えながら解説的に説明がありました。
 併せて、具体的な破損事故の例を通して、材料欠陥と破壊に至る力学条件を破壊力学的見地から分析した結果と、破損材料の観察結果との整合性について説明がありました。
 引き続いて、堀川紀孝(工学博士/旭川工業高等専門学校準教授)が、「鋳物の強度・組織評価および欠陥検査の技術動向について」と題して、非破壊検査法の概要、探傷法の種類と特徴が紹介された後、超音波試験法と渦電流試験法を利用した鋳鉄の内部欠陥検査、FCDの黒鉛球状化率判定、チル組織の判定、フェライト/パーライト率の予測法などについて、これまでの技術動向や研究成果など交えながら講演がありました。
 それぞれの講演の後に、鋳鉄基地組織の黒鉛形状と破壊強度の関係、渦電流試験における鋳肌・酸化皮膜等の影響、非鉄製品への適用も含めた非破壊による鋳物の検査手法に関する今後の展開などについて質疑が交わされました。

第4回鋳造技術高度化研修会の様子

講演中の講師〜野口氏(左)と堀川氏(右)

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